The University of Texas at Austin
Kyle N. Knust(テキサス大(米))らは膜を使わず、低エネルギーで海水淡水化が可能な新技術を発表しました。原理確認のため、バイポーラ電極を埋め込んだマイクロ流体素子を試作し、海水で実験し、25%の脱塩効果を確認しています。実用化には99%の脱塩が必要であることや、流量が0.04μL/minで極めて微量である等の課題を残していますが、消費エネルギーが逆浸透膜(RO法)と比べて1/80程度であることや、膜を使用しないことが特徴であると述べています。
(Richard Crooks et al., Electrochemically mediated seawater desalination, Angewandte Chemie International, 52, 31, 8107–8110 (2013))