2018年7月7日~8日に開催されたMakers Bazaar 2018に出展しました。
大雨で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、
大変な天候の中ご来店頂きました皆様方に御礼申し上げます。
2018年7月7日~8日に開催されたMakers Bazaar 2018に出展しました。
大雨で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、
大変な天候の中ご来店頂きました皆様方に御礼申し上げます。
Carbon社(米)の3Dプリンターが新たな世界を創ろうとしています。液中でUV硬化させ、
液体から成形品を順次引き揚げる方式であるため、硬化時の酸素介在を防ぎ反応を促進する
ことが可能であると説明しています。
https://www.youtube.com/watch?v=O2thSsQrZUM
Loughborough University
Loughborough University(英国)のAbby Patersonは、関節リュウマチ患者に提供する
シーネを3Dプリンターで作成するソフトウエアを開発中。CAD経験のない臨床医でも
簡単にシーネを設計・作成可能。分厚く不格好な従来のものと比較すると、スマートで
しかも安価になるそうです。患者の腕を3Dスキャニングしてサイズデータを取り込む
だけで添え木モデルが形成され、色・材料・メッシュデザインを選択すれば、カスタム
メイドの3Dプリント添え木ができるというもの。
http://www.lboro.ac.uk/news-events/news/2014/june/129-wrist-splints.html
以前取り上げた簡易浄水器を3Dプリンターで作成する提案です。Cem Schnitzlerが3Dソフト図面を提供し、賛同者が製造して必要な人々に供給するプロジェクトです。
http://www.3ders.org/articles/20140303-how-do-you-get-fresh-water-with-help-from-3d-printer.html
Indian Institute of Technology / Thalappil Pradeep
Thalappil Pradeep 等は、2.5ドル/年で5人家族の飲料水を作ることができる、銀イオンを放出する
ナノ粒子からなるフィルターを開発中のようです。世界では毎年160万人が「危険な水」で亡くなって
いるようで、Pradeep 等はポータブルなろ過器を念頭において、安価に飲料水を作る方法を考えています。
http://www.pnas.org/content/110/21/8459
Korea Institute of Energy Research
Dong Kook Kim(Korea Institute of Energy Research)等は、CDI法では固定されたイオン吸着用の活性炭層を、ナノ活性炭粒子の流体に置き換える方法を提案しています。CDI法では多層の電極構成にするため流体の圧損が問題となるところ、単層セルで活性炭層をフローすることにより高効率の脱イオン処理を実現できるとしています。
Energy Environ. Sci., 2013, 6, 1471-1475
http://pubs.rsc.org/en/Content/ArticleLanding/2013/EE/c3ee24443a#!divAbstract
Lawrence Livermore National Laboratory
ローレンス・リバモア研究所の Michael Stadermann 等は比表面積が大きなカーボンエアロゲル(ミクロンオーダーとナノオーダーの二重構造の微細孔を持つ)の内部を通過させるスルータイプのキャパシティブ方式脱イオンモジュールを開発しました。低電圧(1V)の印加でイオンを分離できるテストモジュールです。RO膜方式(逆浸透膜方式)と同等レベルの淡水化性能が期待できるようです。RO膜方式で使用される高圧ポンプを必要とせず、目標としてポンプフリーで(重力で)モジュール内を透過させることも考えているようです。従って大きな省エネルギー効果が期待できます。原液がミクロンオーダーの微細孔内部を通過するため、前処理や目詰まり防止等が課題となります。またエアロゲルの量産性等も気になるところですが、可能性の高い研究だと思います。
https://www.llnl.gov/news/aroundthelab/2012/Aug/ATL-080612_technique.html
The University of Texas at Austin
Kyle N. Knust(テキサス大(米))らは膜を使わず、低エネルギーで海水淡水化が可能な新技術を発表しました。原理確認のため、バイポーラ電極を埋め込んだマイクロ流体素子を試作し、海水で実験し、25%の脱塩効果を確認しています。実用化には99%の脱塩が必要であることや、流量が0.04μL/minで極めて微量である等の課題を残していますが、消費エネルギーが逆浸透膜(RO法)と比べて1/80程度であることや、膜を使用しないことが特徴であると述べています。
(Richard Crooks et al., Electrochemically mediated seawater desalination, Angewandte Chemie International, 52, 31, 8107–8110 (2013))
水・食・エネルギーが互いに強く結びついている (nexus) 様子、そこから生まれる問題、そして解決の糸口をシンプルにまとめたアニメーションが公開されています。
The Water Food Energy Nexus